「介護者の会・家族会交流会」を開催しました!

2020年11月6日

在宅で介護している方が、悩みや不安を話したり、情報交換ができる「介護者の会・家族会」が、世田谷区に32ヶ所、区外[世田谷区近郊]に2ヶ所あります。(令和2年度10月現在)これらの会は、 主催が区、あんしんすこやかセンター、区民等と様々であり、年に1回、介護者の会・家族会同士の交流を深める目的で、交流会を実施しています。

令和2年度の「介護者の会・家族会交流会」を、10月23日(金)午後、成城ホールで開催しました。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、手洗いや換気、マスクの装着など感染対策をしながら皆さんに参加していただきました。

各会は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため 、しばらく休止していましたが、現在は、29ヶ所再開しています。休止する前と同じようには開催できず、人数を制限したり、会場を変更したり、飲食はなしにしたりと各会で感染予防対策を行っています。「この感染予防対策で大丈夫だろうか?」との相談が多かったので、エビデンス説明に基づいた対策の方法をご紹介しました。

ついたては感染防止対策として効果的なの?

スーパーコンピューター富岳の実験で、「マスクをしていない状態で咳やくしゃみなどをすると、ついたてでどのくらい飛沫が防げるか。」というものがありました。You Tubeで実験の様子が載っているので、気になる方は御覧ください。

ついたてを使用すると前に座っている人への飛沫が軽減されます。ただ、換気を行わないと飛沫が滞留して部屋に残ることがあるので、換気が大切になります。

手指消毒って、ちょっとつければOK?

「正しい手指消毒」を知っていますか?会場の皆さんと一緒に、「手指消毒液の使い方」の動画を見て、再確認しました。たっぷり使うことがポイントですね!

アルコール消毒のポイント

① 500円玉くらいの量をプッシュする
② 噴霧式は15秒間手が乾かない量をプッシュする
③ 指先にもしっかりと消毒液を揉み込む
④ あとの流れは普段の衛生的手洗いと同じ

マスクの種類で感染防止の効果は変わるの?

最近の研究から、東京大学医科学研究所が新型コロナウイルスを含んだ飛沫を出すマネキンとそれを吸うマネキンを使ったマスクの感染防止の効果について共有しました。ウイルスを吸い込んだ量が、布マスクでは17%、サージカルマスクでは47%、N95では隙間なく着けた場合79%減ったという検証結果が出ていました。

感染リスクが上がる不特定多数の人が集まる場所や高齢者の方がいるときはサージカルマスクを使用するなどを使い分けが大切ですね。

交流会の後半は、4人組のグループに分かれて、意見交換を行いました。今回のテーマは・・・

コロナ禍での開催は今まで通りには行かずとても大変な状況です。

そんな中でも、頑張っている皆さんの少しでも力になればと思い・・・

これからどんな家族会にしていきたいか?

どんな人に来てほしい?

どんな雰囲気の会にしたい?

感染予防対策はどうしていきたい?

参加者がどんな気持ちになってほしい?

など、意見交換をしていただきました。

あんしんすこやかセンターが主催している介護者の会・家族会では、新しいスタッフが中心に活動をしているところもあり、 介護者の会・家族会を10年、20年と続けてこられた大先輩からの話を聞いて、「とても良い刺激を受けた。話す機会が持てて良かった。」との感想をいただきました。

コロナ禍で思うように介護者の会・家族会が開催できないなか、どの運営者の方々も「介護者のひと息つける場をなんとか継続していきたい!」という思いをお互いに感じられたとても良い時間でした!

皆さんありがとうございました。

私達も、介護者の方たちのために頑張っている皆さんをつないでいける場をつくりたいと思い、今年度は、介護者の会・家族会の皆さんに認知症カフェの交流会やオンライン情報交換会にもご参加いただいていました。初参加の方もいらっしゃいましたが、顔見知りの方も増え、お話が盛り上がっているグループが多かったように感じます。

【認知症カフェ、介護者の会・家族会運営スタッフの皆さまへ】

「もっと運営者同士、相談できたりアイデアを出し合えるような時間が持てるといいな。」とのご意見を頂きましたので、交流できる場を企画しています。 日程は決まり次第お知らせします。オンラインでの意見交換の場となりますので、参加が難しい方はご相談ください。

(世田谷区認知症在宅生活サポートセンター 今村・井手)

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