上北沢地区「アクション講座(世田谷版認知症サポーター養成講座)」開催報告
6月11日(水)、八幡山慶明館(高齢者向け住宅)にて、上北沢あんしんすこやかセンター主催の「アクション講座」が開催されました。八幡山慶明館の住民10名が参加され、もともと顔見知りの関係でもあることから、終始あたたかく、前向きな雰囲気に包まれました。

「あの人、最近もの忘れが多いけどどう関わったらいいか分からない…」
「自分もいつか認知症になったときどうしよう…」
そうした住民の声を受けた上北沢あんしんすこやかセンターは、認知症を“自分ごと”としてとらえ、自分らしいこれからの暮らしを考えるきっかけづくりとして、講座を開催しました。

まずはみんなでアクションガイドをもとに、認知症の正しい理解や地域とのつながりについて読み合わせます。新しい認知症観を全員で唱和する場面もあり、和やかに進みました。
終盤には、これからの希望や大切にしたいことを、参加者それぞれで発表し合いながら、「それ、いいね」と互いの思いを共有しました。
また、認知症あんしんガイドブックも用いて、もの忘れが気になった際の受診方法や、社会福祉協議会の職員からは「ふれあい・いきいきサロン」「ふれあいサービス」の紹介といった、具体的な情報提供の時間もあり、参加者の日々の不安に寄り添った内容でした。
参加者からは、「話すことって大事だよね」「こうしてみんなで集まって語り合えるっていいね」といった声も聞かれました。日々の生活の中で、心の中にある思いや希望を誰かと共有すること。その一歩が、認知症があってもなくても安心して暮らせるまちづくりへの前向きな力となっていくことでしょう。

区内各地区でアクション講座(世田谷版認知症サポーター養成講座)が開催されます。当センターのホームページにも参加が可能なアクション講座の日程を紹介しています。ご興味がある方はぜひ、ご参加ください。