世田谷区制90周年・希望条例2周年記念イベント開催報告!
2月12日、漫画家・タレントの蛭子 能収さんをゲストにお招きし、世田谷区制90周年・希望条例2周年記念イベント『認知症になってからも希望の持てる社会 ~本人が企画し、本人が語る おれの人生、おもしろく、楽しく、あっけらかんと~』を開催しました!!
イベント当日の内容を録画配信しています。
動画は3本立てとなっておりますので、ぜひご覧ください!
< 第1部 >「希望条例の成り立ち ~世田谷区が目指す姿~」(19:45)
< 第2部 >「認知症体験者によるトークセッション」(1:03:06)
< 第3部 >「地区アクションの紹介」(41:04)
< 第1部 >
「希望条例の成り立ち ~世田谷区が目指す姿~」
令和2年10月に施行された「世田谷区認知症とともに生きる希望条例」に関する取組みや世田谷区が目指す姿について、世田谷区認知症施策評価委員会 委員長 大熊 由紀子さんと保坂 展人区長が熱く語り合いました。
< 第2部 >
「認知症体験者によるトークセッション」
蛭子 能収さんのいままでの体験、日頃の生活や思い、これからの願い等をテーマに、楽しいトークセッションが繰り広げられました。
最後に、蛭子さんから皆さんへ伝えたいことを聞かれると
「ずっとまだ生きてやるぞ、とにかく、簡単に死なないで」
とお話されたことが印象的でした。
参加者からたくさんの感想をいただきました。一部をご紹介します。
・蛭子さんの本来の性格とマネージャーの森永さんの温かい関係に認知症当人と取り巻く生活のイメージが変わりました。
・蛭子さんの現在のお姿、言動をみることができて、認知症にはなっているけど、楽しく元気で安心しました。マネージャーの森永さんの支えや大きく笑えるようにもっていく阿吽の呼吸がすごいと思いました。本人の覚えていることを引き出して認知症本人が辛くならないように接することが大切だと感じました。
・蛭子さんのお話も面白かったですし、マネージャーの森永さんの立ち位置やふるまいから、ケアをする者として学ぶことが沢山ありました。貫田さんのメッセージも良かったです。
・認知症について全く理解できていなかった事がよくわかりました。親が軽度認知症と診断され、どうしてよいかわからず不安な時間を過ごしていましたが、本人も周りの人も理解を深め、お互いに安心して過ごせるようにしていきたいと思いました。
右からファシリテーターの保坂 展人区長、漫画家・タレントの蛭子 能収さん、マネージャーの森永 真志さん、世田谷区認知症在宅生活サポートセンター 遠矢 純一郎。
日本大学文理学部 百周年記念館 国際会議場には、多くの人が足を運んでくれました。
< 第3部 >
「地区アクションの紹介」
現在、世田谷区内の各地区で少しずつアクションチーム活動が始まっています。認知症であってもなくても、自由に語り合いながら、望みを一緒に叶える楽しい活動をしています。
砧あんしんすこやかセンターの渡辺さんが「キヌタdeカフェ」の取り組みについて、アクションを報告しました。
烏山地区(南烏山・北烏山・給田)で行ったアクションとして、給田お買い物マルシェ3周年記念イベント、希望の木プロジェクト、アクション講座等を烏山あんしんすこやかセンターの秋友さんと五月会の本多さんが紹介しました。
■パネル展示内容
太子堂地区:アルツハイマー月間に行ったイベント、希望の木
奥沢地区:ほっとカフェ@奥沢、立体的な希望の木
上野毛地区:ラジオ体操
二子玉川地区:認知症カフェ@二子玉川,RUN伴の応援旗作成、商店街のお祭り、ほっとカフェ(1号店、2号店)
深沢地区:オレンジカフェ聴かせて
喜多見地区:うなカフェ
オレンジハート:せたOHA (世田谷Orange Heart Action)世田谷版認知症サポーターフォローアップ講座の活動
駒澤大学 小野瀬ゼミナール:希望条例普及啓発用ポスター作成
■RUN伴+(ランともプラス)せたがや2022
RUN伴(ランとも)は、認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを目指して、認知症の人やご家族、地域住民、医療・福祉関係者の方々と一緒にタスキをつなぎ、日本全国を横断するプロジェクトです。
世田谷区では、令和4年10月1日(土)にRUN伴+(ランともプラス)せたがや2022を開催しました!
世田谷区制90周年・希望条例2周年記念イベント
『認知症になってからも希望の持てる社会』に参加して
テレビで拝見していた独特のはにかむような語り口も含めて、蛭子さんらしさは変わらずにあることを会場の皆さんもお感じになられたことと思います。いろいろわからないことやできないことがあっても、その人らしくありつづけることができるのだということを体現された蛭子さん。そして区長自らそこに向き合われ、蛭子さんの思いや個性を引き出されたことも、とても意義深く感じられました。
(世田谷区認知症在宅生活サポートセンター 遠矢 純一郎)