[15]認知症家族の会・翠(みどり)の会

2021年3月17日

「認知症家族の会・翠の会」は、20年以上前から続いている、長い歴史のある家族会です。

翠の会では、介護家族のお話、交流はもちろんですが、在宅医療・終末医療の大井玄先生と共に「より良い介護」を目指しています。大井先生のアドバイスが本当に心にしみます。

前代表から引継ぎ、現在、運営をしている秋定さんに、お話を伺いました。

介護者の会・家族会を始めたきっかけはなんですか?

もともとは、20年以上前に、世田谷区の保健師さんが中心になって立ち上がった家族会です。区が運営から退き、会を継続するかどうかという時に、当時の代表だった方が、「介護家族には必要な場所だから、そのまま継続したい。」という意向を決め、自主的に続けることにしました。

実際に介護者の会・家族会を開催してみていかがですか?

私は、母の介護を17年経験しました。当時は、 まだ介護保険制度がなく、措置制度と呼ばれ、デイサービスなどを自由に選ぶことができず、家族の希望をスタッフに伝えることもなかなかできませんでした。そんな時、家族会のチラシを見つけ、翠の会に参加するようになりました。 介護中の悩みや後悔したことなどを話して、アドバイスや知識を得られて、本当に「助かった。」と思ったことを覚えています。私は、前代表が亡くなり、翠の会を引継ぎ6年目になります。私自身は、介護も卒業して、翠の会を開催する調整役なんです。介護家族にとって毎月こういう会に参加するのは大変ですが、3~4か月に1回は、変わらずに思いを話せる場所があることは必要です。介護家族と医師をつなげることも大切だと感じています。

皆さんに伝えたいこと

コロナ禍でも休止しないでやり続けているのは、 介護者の会・家族会は、「不要不急」ではないと思っているからです。大井先生のもと、私たちは、知識をもって、感染対策を行いながら開催をしています。ただ、どんなに感染対策をしても感染する可能性はあります。その時は、受け入れて前向きに治していこうという気持ちをもつことが大事だということを参加者と共有しています。

世田谷区外から参加されている方もいます。医療、薬のアドバイス、いのちのこと等、様々な相談に乗ってくれる心強い医師がいます。ぜひお越しください。

※本記事の文書及び写真掲載は本人の同意を得ています。

認知症家族の会・翠(みどり)の会

連絡先090-9157-5708(秋定) 03-3428-1623(山中)
会場松原6-37-10 世田谷区立保健医療福祉総合プラザ または 
松原6-41-7 総合福祉センター後利用施設
開催日時年に4~6回 金曜日(午後1時30分~3時30分)
※日程・会場はお問い合わせください。

お話を伺ってみて

「翠の会」では、美味しいコーヒーを出してくださるので、飲みながら、リラックスした気持ちでお話ができます。秋定さんとお話していると、いろんなヒントがもらえて、なんだか元気になってしまいます。「翠の会」には、秋定さんに加えて、介護の先輩や大井先生といろんな相談ができ、とても素敵な時間が過ごせる会だなと感じています。ぜひ1度ご参加ください!

(世田谷区認知症在宅生活サポートセンター 井手)

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