地域の知人・友人の力を合わせ、認知症とともに生きる人達がくつろげる場所づくりをめざす「オレンジカフェ　聴かせて」です。
認知症カフェを運営している勝川さんに「オレンジカフェ　聴かせて」についてお伺いしました！

カフェを始めたきっかけはなんですか？

アクション講座(世田谷版認知症サポーター養成講座)、世田谷版認知症サポーターフォローアップ講座を受講し、実際に各地で認知症カフェを運営されている方の話を聞きました。その後、認知症カフェ「オレンジカフェ せたOHA」で体験学習をし、いろいろな考えの人が集まり活動する場づくりと、それを継続する大切さを学びました。「オレンジカフェ せたOHA」で実践的なアドバイスを受け、深沢あんしんすこやかセンターの職員の方々の丁寧なサポートもあって、6カ月の準備期間を経て、2022年12月「オレンジカフェ 聴かせて」のオープンとなりました。

実際に認知症カフェを開催してみていかがですか？

じっくり腰を据えて取り組むことが大切だと思い、「10年計画でボチボチ楽しくやりましょう」を合言葉に始めました。当事者の方とご家族が楽しい時間を過ごされていて、これから先を楽しみに迎えた1周年に、突然お別れの時がきてしまった方がいらっしゃいました。「出会えた今」を丁寧につなげていくことが、腰を据えて取り組むことだと、この経験が教えてくれました。これからも、「出会えた今」をより大切にしながら、心がくつろげる場所づくりをぼちぼち楽しく進めていきたいと思います。

地域に暮らす方々の協力は大きなエネルギーです。来年はどんな「オレンジカフェ　聴かせて」になっているか楽しみです。

　

皆さんに伝えたいこと

認知症に関心がある方、ご近所だから行ってみようかなと思っていらっしゃる方、是非一度覗いてみてください。月に1回の大切なひとときを、お茶を飲みながらお隣の席の人とゆっくり話してみませんか。学校がお休みの時には若い人たちにも参加してもらえると嬉しいです。

　

（世田谷区認知症在宅生活サポートセンター　尾上）