「オレンジカフェ ハハハ」は、認知症の家族を介護する中で、誰かに相談できなかった経験から、「どなたでも参加できるカフェ」として2018年に開始しました。笑顔あふれる空間で、歯を大切にハハハと笑い、母の愛でお迎えするため「オレンジカフェ ハハハ」と名付けました。(ハハハの意味合いは歯母笑)
カフェを主催する河野さんにお伺いしました。

カフェを始めたきっかけはなんですか？

家族の介護に専念していた際、誰にも相談できないまま介護の悩みを抱え、孤独を感じることが多々あり、毎日ふらりと立ち寄れるカフェを作りたいと思うようになりました。また、認知症の方や車いす利用者は、カフェを利用するにはトイレがバリアフリーでないと難しく、外出時はトイレが近いカフェを探していました。安心してトイレに行けるカフェなら、本人や家族も外出しやすくなると思い、リハビリ型デイサービス「リハサロン祖師谷」で認知症カフェをオープンしました。

実際に認知症カフェを開催してみていかがですか？

住宅街のため、ふらりと立ち寄られる方は少なく、イベント開催時に多くの方が参加されています。様々な趣旨のイベントを定期的に開催し、多くの方に知っていただきたいと思っています。ご家族と一緒に演奏会やイベントを行い、楽しみの場所として、当事者の方が得意なことをお話できる機会を作り、地域とつながっていきたいです。

皆さんに伝えたいこと

当事者の方や家族の方が生きづらい環境を少しでも良くしたいと考え、どなたでもいつでも参加できるカフェを作りました。私自身も認知症の家族の看取りを在宅で行った経験から、認知症に関するお困りごとを一緒に考えさせていただければと思っています。
介護を卒業された方のボランティア協力もお待ちしています。本人も家族介護者も泣き笑い、スッキリできる居場所を目指しています。

※本記事の文章及び写真掲載は本人の同意を得ています。

（世田谷区認知症在宅生活サポートセンター　高橋）